アプリを運営する側も、抑止して欲しい。
プロ野球やJリーグなど、交流サイト(SNS)上で不本意な結果やさまつなプレーを
した選手に批判の声や心ない言葉が浴びせられる誹謗中傷が
大きな社会問題となっている。
横浜DeNAの関根大気外野手(29)は自身へのSNSでの誹謗中傷に対して
声を上げ、一連の経緯を含めて示談金の金額まで公表することを決めた。
「一時的な感情に任せた投稿がどれほどの事態を招くのか。実態を伝えることで
今年4月26日の巨人戦での死球を受けて出塁したのをきっかけに、SNSには
「あなたの家族全員が事故死で死んでほしい」といった悪質な投稿がいくつも
届いたという。
関根選手は選手会や弁護士と相談した上で、発信者情報の開示請求の申し立てに
踏み切った。
関根選手は8月15日、東京地裁が発信者情報開示を命じる仮処分を決定したことを
Xで報告した。
「当たってねーじゃん、関根死ねよ」「やっぱ関根ゴミだわ」。
自身を中傷する投稿内容や投稿者のアカウントを明らかにすると、その投稿は
瞬く間に拡散され、野球ファンのみならず、芸能界や他競技のアスリートの関心を
集めた。
「政治家や芸能人、本当にいろんな業界の方がリポスト(拡散)してくれて、
この問題の大きさを感じた」。
11日時点で表示回数は異例の3158万に上っている。
同日までに関根選手らは開示手続きや示談交渉を進め、ここまで5件の示談が
成立した。
20代の学生や30代の既婚者らが応じ、示談金は1人最大で90万円、
総額は415万円に膨らんだ。
今も開示手続きをしており、反省の色が見えない投稿者には「侮辱罪」を含め
刑事告訴の検討も視野に入れている。
関根選手は「中傷を受ける側の人も減らしたいし、当事者を含めて2度と感情任せで
投稿することをやめてもらいたい。金額を公表することで(多くの人の)抑止効果に
なってほしい」と説明する。
誰もが加害者、そして被害者になり得る可能性があることから、一連の経緯を
Xで公表してきた。
示談金は裁判費用や開示請求で必要になった経費を除き、全てをこども食堂の活動を
支援するNPO法人「むすびえ」(東京都)に寄付するという。
「高校野球や他の業界も含めて誹謗中傷が減ってほしい。それが僕の思いなので」。
シーズン当初に誹謗中傷に悩まされていた後輩の選手からSNSのアプリを削除した
ことを告げられ、この問題に強い関心を抱くようになったという。
Xやインスタグラムを含め、SNSを活用して明確なメッセージを伝えてきた
関根選手はあらためて強調する。
「本来は人生を豊かにするツールだし、自分も学ぶことや考えるきっかけを
与えてもらっている。もちろん、ファンの声援に背中を押されることもある。
言葉は人生を左右するほどの力を持っているので、大切にしてほしい」。
こういう制裁を与えることで、抑止力になる事は間違いないと思います。
ただ、世の中には声さえ上げられずに我慢している人の方が多い。
だからこそ、アプリなどSNSを運営するサイトにも、責任を持って欲しい。
関根選手みたいな人は、そういませんから。