のめり込ませるのは自由だが、限度はある。

今月8日、東京・新宿区のマンションで住人の女性が刃物で刺されて死亡した事件で、

現行犯逮捕された川崎市の職業不詳・和久井学容疑者が事件の3年前に

手放したとされる愛車が話題を呼んでいる。

 

容疑者本人のSNS投稿などから、所有していたのはスポーツカーとして人気の

ホンダNSX、バイクも貴重な限定品のものとみられている。

 

事件は8日午前3時頃、新宿区マンションの敷地内で発生。

女性がマンションの入り口付近で待ち伏せしていた和久井容疑者に刃物で刺され、

搬送先の病院で死亡が確認された。

 

和久井容疑者は警察の調べに

「体を傷だらけにしようと思った」

「1000万円を返してもらいたかった」などと供述しているという。  

 

報道によると、和久井容疑者は4年ほど前、女性が働いていたガールズバー

客として訪れて知り合ったといい、2021年頃には趣味だった車やバイクを

立て続けに売却。

同容疑者が女性に数千万円を渡していたという報道もあり、過去には女性に対する

ストーカー規制法違反容疑で逮捕されていた。  

 

ネット上では、和久井容疑者本人のものと思われるフェイスブックアカウントが

見つかっており、投稿は愛車を手放したと思われる21年11月15日と、

12月16日を最後に途絶えている。  

 

当時の投稿には「20年9ヶ月乗ったNSXを手放しました」

「自分の車が走っている所を見た事が無かったので、少しの間後ろをついて

走ったのですが、拘って作ったワンオフ加工したエアロ、カッコイイ凄く

カッコイイNSXだと改めて思いました。君の走ってる姿見たのは初めてだけど

本当にカッコよかったよ。今までありがとう、新しいオーナーさんに大事に

してもらうんだよ、元気でねバイバイ」

「16年間大事にしてきたNRの嫁ぎ先が決まりました。自分の中では

最高のバイクでしたので、もうバイクを買わず乗りたい時はレンタルバイクに

乗ろうと思っています。NR君、16年間の君との楽しい思い出は忘れないよ、

次のオーナーさんも良い人だからきっと大事にしてくれるからね。

今までありがとう、元気でね」などとつづられており、

和久井容疑者が2台の愛車に並々ならぬ愛情を抱いていたことがうかがえる。  

 

和久井容疑者が手放したとされるホンダNSXは、愛好家の中で高く評価されている

国産スポーツカーで、その希少性から高値で取引されている。

自動車業界の事情に詳しい関係者によると、NSXにはいくつかグレードがあり、

一般的なNSXは中古車で700万~900万円ほど。最上級のNSX Type-Rは

オークションで4500万円近い値がつくこともあるという。

 

和久井容疑者の車については

「左ハンドルのアキュラですね。初代NSXです。今の売値はものによっては

違いますが、1000万円前後。これがNSX Type-Rだと3倍の価値はあります」

と査定する。  

 

一方、もう一台の愛車、ホンダNRはバブル崩壊末期に限定300台という

販売計画台数で発売されたという“伝説のバイク”。こちらも1000万円以上の

価値があるとされるが、そもそも生産台数が少なくめったに手に入れることが

できない一台のようだ。過去には和久井容疑者の愛車自体が

自動車バイク専門サイトの取材を受けたこともあるほどで、ネット上では

「両方国宝級のお宝」

「ホンダが輝いていた時代の、最高峰のバイクと車ですね」

「どっちも欲しいと思っても金積んで買える代物じゃない」

といった声が寄せられている。  

 

事件の全容解明が待たれる。

 

この記事を見ただけでも、被害者女性への強い気持ちがうかがえます。

親子ほどの年の差の女性に、ここまで本気で入れ込むのも不思議だけど、おそらく

被害者女性の「腕」なのだろう。

殺されても仕方がなとは言えないが、この事件を機に、夜の商売を生業とする女性への

教育も必要ではないかと切に思う。