自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を
裏金化していた疑惑で、元五輪相の橋本聖子参院議員(59)(比例)側が
直近5年間で1000万円超の還流を受け、政治資金収支報告書に
記載していない疑いのあることがわかった。
また、5000万~4000万円超が還流されていたとみられる所属議員が
少なくとも3人いることも判明した。
この問題では、同派事務総長経験者の塩谷立・元文部科学相(73)や
高木毅国会対策委員長(67)の4氏側のほか、世耕弘成参院幹事長(61)と
萩生田光一政調会長(60)といった派閥幹部側も還流分を収支報告書に
記載していなかったとされる。
同派全体では数十人規模の議員側が直近5年間で総額数億円の還流分を
記載していなかった疑いがある。
関係者によると、パーティー券販売のノルマ超過分を派閥側から
キックバックされるなどして裏金化していた疑いのある金額は、
松野、高木、世耕の3氏側が直近5年間で各1000万円超とみられる。
橋本氏側も同程度の還流を受けていたとされる。
一方、大野泰正参院議員(64)(岐阜選挙区)側は5000万円超、
池田佳隆衆院議員(57)(比例東海)、谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)
の両氏側はそれぞれ4000万円超に上る可能性があるという。