自分の事は肯定しかせず。どんな育ち方したらこうなる?

36人が死亡し32人が重軽傷を負った令和元年7月の

京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の

裁判員裁判の第10回公判が、27日午前10時半から京都地裁で開かれる。

 

この日から証人尋問が行われ、事件発生当時、現場で一部始終を見た目撃者が出廷し、

当時の状況について証言する見通しだ。

これまでの公判では計7回の被告人質問があり、25日の公判では

裁判官や裁判員らが被告に直接質問した。

 

持論を繰り返す被告に、ある裁判員が投げかけた。「青葉さんも罪になるんですね」。

法廷は沈黙に包まれた。

 

36人死亡という平成以降最悪の惨事を起こした被告は、これまでの公判で

平成13年に青森県弘前市消費者金融で起きた強盗放火殺人事件を参考にしたと

明かしている。

 

同事件ではガソリンがまかれて同社社員5人が焼死、4人が重傷を負ったが、

京アニ放火殺人事件ついては「(亡くなるのは)8人ぐらいではないか」と

考えていたと説明した。

 

質問の趣旨は犯行動機へと移る。

 

検察側は「筋違いの恨みによる復讐(ふくしゅう)」と指摘しているが、

京アニに作品を盗まれたことへの恨みはまだありますか」(裁判官)。

問いに対し被告はこう述べた。

 

「『やってやった』という感情がもう少し生まれると思ったが、悩むこともある」

20日の公判で涙ながらに被告に質問した遺族らの印象を尋ねる場面もあった。

 

「人がいなくなる、この世から存在が消えてなくなるというのはやはり、

そういうことなんだな」。被告は淡々と答えた。

 

犠牲者の中には、アニメの制作に携わっていない人もいた。

20日の公判では、入社1年目の娘を失った母親が、被告が盗作されたと主張する

作品の制作後に娘は入社したと、被害者参加制度を利用して訴えている。

 

そうした過程を踏まえ、「知らないことは罪」と京アニ全体に責任があるとの

主張を繰り返してきた被告に、ある裁判員の男性が問いかけた。

京アニの従業員の中にはいろいろな業種がある。そのことを青葉さんは

知ろうとしなかったのですか」。

 

首をひねり、言葉に詰まった被告。「うぅ、うぅ」。

法廷は30秒ほど沈黙に包まれた。

 

裁判員が続ける。「では青葉さんも罪になるんですね」。

被告は「至らない部分があり、努力が必要でした」と言葉を絞り出した。

 

こんな自己中心的な考えで、ここまでの事件を起こすのか?

自分の事を肯定、他人を否定する。

 

どんな育ち方をしたら、こんなクソみたいな思考能力が備わるのか。

本当に許せない。

死刑でも償い切れない罪。

地獄の様な苦しみ、一生味わうべきです。