三井さんは、昨年12月19日午前6時頃、雪がちらつく中を、コインランドリーに向かっていた。
「普段出勤する時間よりかなり早く、まだ暗くて人通りもなかった」と振り返る。
車を走らせてまもなく、十字路の隅に人影のようなものが見えた。
一度は通り過ぎたものの、胸騒ぎがしてすぐに戻った。
人影は、民家の生け垣にしがみつき、しゃがんでいた高齢の女性だった。
女性はパジャマにサンダル履き。
頭には雪が積もり、体は冷え切っていた。
「おばあちゃん、大丈夫?」。優しく問いかけると、
「どこから来たかわからんくなった」。
すぐに、暖まっていた自分の車に乗せた。
名前を聞いても返事はあやふや。冷え切って体も思うように動かせない
様子だったので、三井さんは県警滑川署に送り届けた。
署では自動販売機で温かいお茶を買って差し入れた。
女性は80歳代だったが、幸いにも健康状態に問題はなく、
家族が約1時間後に駆けつけ、無事に家に戻ったという。
素晴らしい女性に巡り合えたおかげで、高齢女性の命が救われました。
通り過ぎてたかもしれないし、そもそも気付かなかった可能性もあったはず。
介護職員という職業や、人格が良い結果を招いたと思う。
命を守った方も守られた方も、最高です!