1月24日午後1時半ごろ、無職の舟渡今日子容疑者(50)は、ワンボックスカーの
ハンドルを握り、動物病院に向かっていた。
助手席には、カゴが乗せられ、中にはペットのインコ。
具合が悪いため、獣医に診てもらうつもりだ。
車は、自宅近くの県道にさしかかっていた。
川崎市宮前区の住宅街。
どこにでもある片側一車線の県道だ。
ゆるやかなカーブになっているものの、見通しは良い。
舟渡容疑者は、ふと助手席のインコに目をやり、心配そうにカゴの隙間に
指を入れてみた。
と、その時、車が反対車線にはみ出し、その先を走っていた2台の自転車を
次々とはねた。
あっという間の出来事だった。
1台の自転車には39歳の女性が、もう1台には29歳の母親と3歳の息子が
乗っていた。
現場にはおびただしい血痕・・・。
この事故で2人が亡くなってしまった。
私も愛するインコを飼っている。
当然、病院にも連れて行く事がある。
気になってつい脇見をしてしまう事もあった。
が、あくまでも停車、駐車しての話。
自分が事故を起こせば、大切なインコにも害が及ぶ。
それを怠った容疑者の罪は大きい。
気持ちは分かるけど、大切なペットを守る為にも、わき見運転は絶対に許されない。